もちろん、2009年度以降の設備投資の落ち込みはリーマンショックも影響している。ただ、2000年代半ばに設備投資が大きく増えたのは、欧米の信用バブルや超円安を背景に輸出ブームが生じたためで、むしろ当時がトレンドから乖離していた。現在の電機セクターの苦境の原因は、輸出ブーム下での生産設備の増大にある。純資本ストックが減少を始めたのは、生産性上昇の著しい新興国の追い上げもあるが、最大の原因は労働力が減少していることである。企業は労働者一人当たりの生産設備が余剰になることを避けようとしているのである。
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